東京

2024.10.23、2024.11.3、2024.11.24

【品川区後援】 航空写真家・チャーリィ古庄とクルーズ船でいく、“海羽田”から飛行機撮影ツアー

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みなさん、こんにちは! 今回ご紹介するのは、クルーズ船に乗って、羽田沖から「羽田空港」と大空を行き交うジェット機を撮影するという、とっても欲張りなツアーです。ツアーナビゲーターは、航空写真家・航空ジャーナリストのチャーリィ古庄さん。パイロット・機内サービス・広報などなど、ありとあらゆる航空関連の業務を経験した上で、写真家として成功したというユニークな経歴の持ち主です。

世界中をめぐり、飛行機と空港を撮影してきた航空写真のレジェンド、チャーリィ古庄さん

チャーリィさんは、これまで100カ国以上を巡り、訪れた空港の数は500超。世界中の飛行機と空港を撮影、取材を続けて、2014年には「世界で最も多くの航空会社に乗った人物」として、ギネス世界記録認定まで受けているんです! 世界を股にかけ、並外れた知識と経験を持つチャーリィさんのお話は、聞けば聞くほど目からウロコ。そんなチャーリィさんから、直接撮影のレッスンも受けられるこのツアー。とっておきの経験ができること請け合いです。ツアーの魅力と、意気込みをチャーリィさんご本人に伺いました。 

【目次】

©︎Charlie FURUSHO

被写体としての「羽田空港」の面白さとは? 

_世界中の空港を撮影してきたチャーリィさんにとって、「羽田空港」とはどんな場所なのでしょうか? 

 チャーリィ(以下C)_私が飛行機の写真を撮るようになったのは、小学生の頃です。一番よく来たのが、「羽田空港」でした。高校生になったら、「羽田空港」でアルバイトもしていたんですよ。機内食の工場で、おしぼりを蒸す作業とか、国内線のジュースをセットしたり、ジュースが入っているポットを洗ったり。だから羽田には、特別な思い入れがありますね。 

_被写体としての「羽田空港」の魅力とは、どんなところですか? 

C_滑走路が4つもあって、便数が多いところですよね。「羽田空港」の写真コンテストで審査員をやることもあるんですが、この空港の面白さは、何より海に囲まれているということ。沖に出てみなければ見えない景色というものがあります。バリエーションも豊かで、被写体としても、とても面白い場所。季節によっては、富士山もきれいに撮れますしね。スカイツリーが見えたり。思った以上に、いろんな表情の撮影ができると思いますよ! 

©︎Charlie FURUSHO

_チャーリィさんの「羽田空港」のお気に入りスポットはありますか? 

C_撮影スポットとはちょっと離れてしまうんですけど、お気に入りということで言うと、第1ターミナルにある「ラグジュアリーフライト」ってご存知ですか? フライトシュミレーターの体験施設なんですが、ここはすごいですよ。かなり本気でボーイングのシュミレートが体験できます。子どもから、プロパイロットまで楽しめるんです。「羽田空港」が一望できるロケーションも素晴らしいので、ぜひ立ち寄ってみてほしいですね。 

“海羽田”で船から飛行機を撮影。ワクワクが止まらない! 

_〈キャノン〉の写真教室の講師も勤められています。今回のツアーでは、いろんなレベルの方が参加されると思いますが、どんな準備が必要でしょうか?

チャーリィ古庄さんの愛機たち。左から〈キャノン〉EOS R5 markⅡ  、同じく〈キャノン〉EOS R3。 レンズは、RF100-500mm のスーパー・プロユース!

C_基本的には、露出補正など、カメラの使い方の基礎は知っておいてもらえるといいかな、と。でも、最近のカメラは性能がどんどんよくなっていて、オートでも結構いい絵が撮れるんですよね。最近も88歳の女性の生徒さんがいたんですが、オートで構図の練習をして、とても上手になりました。今回の撮影タイムは、約1時間半ほどになると思いますが、いい経験になると思いますよ。 

©︎Charlie FURUSHO

_今回のツアーで、参加者のみなさんに、撮影のミッションを伝えるとしたら?

C_そうですね、まずは、せっかくの“海羽田”ですから、「そこがどこであるか」がわかる写真を狙いましょう、ということです。空に飛んでいる飛行機だけを撮っても、どこだかわからないのはもったいない(笑)。レベルにもよりますが、レクチャーとしてまず伝えることは、「フレームに飛行機をしっかり入れてください」ということと、「水平を出してください」と。

©︎Charlie FURUSHO

離陸すると斜めに上がって行くんですが、飛行機ばかり追いかけて撮っていると、地面や水面が斜めになっちゃうんですよ。そうするとちょっとかっこ悪い写真になってしまう。もちろん後で修正してもいいんだけど、なるべく水平を出して撮ろうね、と伝えています。余裕があれば、画面の端まで見て、余計なものが写っていないかどうか、確認できるとなお良いです。

今回のツアーで乗船するZea Fleet(ジーフリート)号。「Zea」はオランダ語で「海」、「FLEET」は英語で「仲間・船団」という意味を持つ。
船上から飛行機を狙う、チャーリィ古庄さん。その美しいフォームはアスリート、いや獲物を狙う スナイパーのようでとってもクール!

_クルーズ船は貸し切りなので、時間をいっぱいに使って、撮影が楽しめそうですね! 

C_そうですね。まずは上手に撮ろうというよりも、クルーズ船に揺られながら撮影するという状況を楽しんでほしいと思います。ワクワクする気持ちが何よりも大事です! 

管制塔からの声を聞きながら、飛来を判断!

 _今回のツアーは、具体的な撮影スポットを、チャーリィさんのアドバイスに沿って設定しています。どのようにして決められたのでしょうか? 

C_はい。これは、時間と風向きでわかるんですよね。例えば今(取材時)、午後3時ですけど、南風だとこのルートなんです。時期によって大体わかります。あとは当日の天候によって。私は航空無線の資格も持っているので、管制塔との通信を無線で聞いて判断します。これを聞くと、次に何が上がるか、すぐわかります。あと、「フライトレーダー」というアプリも見たら面白いです。私は有料版を使っていますが、無料版でも地図上でいろんな飛行機が飛んでいるのがよくわかりますよ。 

天王洲から船で目指すは、“海羽田”。当日の天候と風を読み、いざシューティングへ!

_すごい! 

C_ですから当日は、もちろん私が判断して、飛行機が来るタイミングをお伝えしますが、参加されるみなさんには、あらかじめ、マップなどで滑走路の位置関係を把握しておいてもらえると、さらに楽しめると思います。

世界中を飛び回る、航空写真家の驚くべき日常 

_「世界で最も多くの航空会社に乗った人物」として、ギネス世界記録認定を受けていらっしゃいますが、やっぱりチャーリィさんほどになると、マイルでどこでも行き放題という感じなんですか。

 C_それがねえ、よく言われるんですけど、全然マイルたまらないんですよ(笑)。航空会社から撮影のオーダーが入る場合、チケットをいただいて乗ることになりますので。世界中いろんなところに行けていいですね、とも言われますけど、現地0泊なんてザラにあります。1泊4日の南米とか(笑)。ロンドンへ行くのに、ロサンゼルス経由でとんぼ返りとかね。 

©︎Charlie FURUSHO

_現在は成田在住とのこと。国内にいる時のスケジュールも、ハードだそうですね。 

C_今週も、鹿児島に行って、そのあと伊丹へ飛んで撮って。急にカメラのテストをしてほしいと言われたので成田に帰って、機材が届いたら福岡に飛んで、また伊丹。それから都内で〈キャノン〉の写真教室…おかげさまで忙しくしています。 

_チャーリィさんを突き動かす情熱は、どこから湧いてくるんですか。

C_うーん。やっぱり、「好き」という気持ちと、次々と新鮮な驚きがあるところですかね。新しい航空会社が、バンバン出てくるんですよ。例えばアゼルバイジャンとか、ウズベキスタンの飛行機とかですね。そういうのを見ているだけでも、おもしろい。飽きるということがありません。 

パイロットを夢見た高校生が航空写真家になるまで

_自身で飛行機の操縦もできて、機内のことを熟知しているという写真家は、世界的にもレアなキャリアです。チャーリィさんが航空関係の仕事に就きたいと思ったきっかけは、何だったのですか? 

C_一番のきっかけは、高校のときの体験です。学校に、パイロットを目指している非常勤講師の先生がいたんですよ。その先生が、小型飛行機の免許を持っていて、調布で一度乗せてもらったんです。初めて飛んで、すごい! って。それで私も、飛行機の免許を取ろうと決めました。人生って、出会いですよね。うちはお金がなかったので、高校を卒業してから、自分で2年間働いてお金を貯めて、アメリカへ行きました。

_英語は話せたんですか?

C_いや、まったく(笑)。話せないし、テキストも読めないしで。お金もないからバイトしながら勉強をして、もう泣きそうでした。アメリカ人の使いっ走りをしながら、がむしゃらに毎日を過ごしていたんですけど、ああ、人生終わったなって思ってました。だけど、半年くらいすると、不思議なことに、聞こえてくるんですよ、英語が。それを書いてみたら、大体スペルが合ってくる、という現象が起こったんです。だから、私は英検も何も持っていませんが、アメリカの航空会社で、上司のアメリカ人と、ふつうに会話して仕事をすることができましたよ。 

_チャーリィさん、本当にすごすぎです! もっともっとお話しを伺っていたい気持ちになります。ツアーに参加される方は、チャーリィさんとのトークもぜひお楽しみに!! 

チャーリィ古庄 1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。公式ホームページ charlies.co.jp

【品川区後援】航空写真家・チャーリィ古庄とクルーズ船でいく、“海羽田”から飛行機撮影ツアー

日程:2024年10月13日(日)・11月3日(日)・11月24日(日)全3回催行

集合&解散:12:15〜16:30頃

参加のご応募について/下記リンクよりお申込み下さい。
※旅程は全3回とも共通です。

ABOUT TOUR : ツアー詳細

10月13日(日)・11月3日(日)・11月24日(日)

12:15集合/天王洲ヤマツピア

受付場所は、今回のツアーで船を運行してくれる東京湾クルージングのスペシャリスト「ジール」の自社桟橋「天王洲ヤマツピア」。空港、JR、京急、モノレール、各駅からのアクセスの良さもポイントです。

東京モノレール「天王洲アイル駅」南口より徒歩5分
りんかい線「天王洲アイル駅」B出口の地上より徒歩5分
京浜急行「新馬場駅」北口より徒歩8分
JR「品川駅」港南口より徒歩約20分 タクシー約5分

12:30〜13:00 オリエンテーション・アイスブレイク(約30分)/ジーフリート号船内

桟橋で受付を行ったあとは、ジーフリート号に乗船。出航前に、船内にてチャーリィ古庄さんから、今回のツアーのコンセプトや概要についてお話しいただきます。その後、参加者同士、自己紹介を行います。

13:00〜13:30  出航・レクチャー(約30分)/天王洲ヤマツピア〜羽田空港沖合

「天王洲ヤマツピア」を出航。ツアー参加者を乗せたジーフリート号は京浜運河を経由し、一路“海羽田”を目指します。航行中、チャーリィ古庄さんから写真撮影のコツやポイントなど、レクチャーをしていただきます。

13:30〜15:00 撮影タイム(約90分)/羽田空港沖合

©︎Charlie FURUSHO

待ちに待ったシューテイングタイム! B滑走路沖では、あえて逆光を活かしたドラマチックな写真を狙ってみましょう! その後、C滑走路沖も経由しながら、それぞれのベストショットを狙います。

15:30〜16:30 交流会(約60分)/ジーフリート号船内

撮影を終え、「天王洲ヤマツピア」に帰港したあとは、船内でチャーリィさん&参加者で交流会。撮れ高について話すもヨシ、飛行機や「羽田空港」への愛を語り合うもヨシ!  同じ趣味を持つ、参加者全員で交流を深めます。ちなみに本ツアーは全3回催行予定。 初心者の方はもちろん、複数回参加したい!という方も大歓迎! みんなで一緒に『ライド オン タイム』 ! 飛行機好きも、写真好きな方もクルーズ船でいざ“海羽田”へ。みなさまの参加を心よりお待ちしております!